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空調ダクトとは
2023.02.17
空調ダクトと聞いて、どのようなものかを実際に想像できる人は多くないかもしれません。
空調ダクトは、家庭的なものではなく、またビルなどの場合では、見えないように天井の中に設置されている場合もあります。
ダクトとは、配管を指しますが、さまざまな配管の総称でもあります。
配管には、空調だけではなく、ガスや水が通るものがあります。
これらの中で、空調ダクトは、換気や排煙を目的としている場合が多く、空気を通すために鉄やステンレスなどでできた配管を指す場合が多いです。
今回は、空調ダクトとはどのようなものか、ダクト材にはどのようなものが使われているのかについて、詳しく紹介したいと思います。
ダクトには種類がある
空調ダクトには、空調を送り込むだけではなく、換気や排煙をするためのものがあります。
同じ配管にしか見えないかもしれませんが、それぞれが違う役割を担うことで快適な空調に繋がっています。
それぞれ、どのようなものであるのか、詳しく紹介しましょう。
空調
空調ダクトは、主に冷暖房などの空調の機械から風を送り込むために配管されます。一箇所だけということはなく、数箇所が設置される場合もあり、空調に偏りが起きないように設置されます。
また、室内がどのように使われるかによって、空調を変えることができるように配管されることもあります。
空調ダクト工事の実際は、冷暖房の機械とダクトを繋ぐことから始まり、風を送り込みたい場所に吹き出し口を設置します。
ただし、機械から吹き出し口までが長い場合には、途中で吸い込みのためのファンをダクトに取り付けることもあります。
換気
換気ダクトは、建物の中の空気と外の空気を入れ替える換気のために配管されます。
空気を入れ替える目的であるだけではなく、飲食店などの場合には、お店の匂いや煙を排出する目的で設置される場合もあります。
家庭でも換気扇を使うことがあるように、建物の換気扇の役割をしているとイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。
換気ダクト工事の実際は、ダクトに排気口や給気口を取り付けます。
これだけでは、空気の流れが十分でない場合が多いため、途中で空気の流れを作るためのファンを設置します。空気の流れを作ったら、給排気を助けます。
排煙
排煙ダクトは、火災などが起きたときに非常に重要なものです。
火災が起きたときに、できるだけ早く煙を排出するために、ダクトの中は圧力が高くなっています。
このダクトを高圧ダクトと呼びます。ほかにも風速を早くするため、高速ダクトと呼ばれることもあります。
ビルなどの場合では、屋上に排煙口のためのファンを設置し、ファンから煙を逃すことができるようになっています。
また排煙ダクトでは、法律によって、定期的な点検と点検の報告をする義務があります。
ダクト材にも種類がある
ダクトには、空調ダクトだけではなく、換気や排煙など種類があることを紹介しました。
ダクトそのものに種類があるように、ダクト材にも種類があります。
ダクト材は、どのようなダクトがどのような場所に取り付けられるかによって変わることがあります。
またダクトの形も、設置される場所によって変わることがあり、ダクトが設置される場所に合わせて作られる場合もあります。
ここからは、どのようなダクト材が使われているかについて紹介したいと思います。
亜鉛メッキ鋼板
亜鉛メッキ銅板は、空調ダクトだけではなく、換気ダクトや排煙ダクトにも使われることが多く、ダクト材として広く用いられています。
さまざまな形に対応できることから、決められた規格以外の形で、建物に合わせて作ることができるダクト材です。
ただし、腐食やサビを起こしやすいため、屋外に設置する場合には、塗装などによって腐食を防ぐ処理をする必要があります。
また排煙ダクトに使う場合には、空調ダクトや換気ダクトに比べて厚いものが使われることが多いです。
ステンレス鋼板
ステンレス銅板は、腐食しにくい特徴があり、傷に強いと言われています。腐食に強いことから、塩害が予想される屋外で使われることもあります。
また、空調ダクトなどが天井に隠れていない工場などに使われることも多いです。
ステンレス銅板も亜鉛メッキ銅板と同じように、さまざまな形を作ることができるため、ダクトを設置する場所や建物に合わせて、形を作ることができます。
ただし、亜鉛メッキ銅板に比べると価格が高くなることが多いです。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛を併せて作られた合金メッキです。
亜鉛メッキ銅板より腐食しにくく、ステンレス銅板よりコストがかからないことが特徴です。
また傷には弱いと言われています。
しかし、腐食やサビには強く、さらに薬品に強い性質であることから、薬品工場や病院など、薬剤を使う場所の排気ダクトに使われることが多いです。
ただし、熱には弱く、焼けやすい特徴があります。
グラスウールダクト
グラスウールダクトは、音を吸収する性質に優れていることが特徴で、防音の効果があります。
また、腐食やサビに強いことも特徴です。
グラスウールダクトは、グラスウールがダクトにすでに入っていることから、保温の必要がありません。
さらに、保温と防音の工事を同時に完成させることができるダクト材です。
映画館やホールなど、静かな場所で、空調が必要な場合に取り入れられることが多いです。
会議室に設置される空調ダクトに使われることもあります。
まとめ
ここまで、空調ダクトだけではなく、ダクトの種類や、ダクト材にどのようなものが使われているかについて詳しく紹介しました。
ビルなどの場合、空調ダクトは天井に隠れてしまっている場合が多く、実際にどのようなダクトが配管されているかを見ることは少ないかもしれません。
ダクトには、空調だけではなく、換気を行うための換気ダクトや、火災が起きたときに煙を屋外に排出する排気ダクトがあります。
空調ダクトと換気ダクトは、人々を快適にするために取り付けられる場合がほとんどですが、排煙ダクトは、人々を守るために取り付けられ、法律によって、定期的な点検と点検の報告が義務付けられています。
また、ダクト材にはさまざまな種類があり、どのような場所に設置されるダクトなのかによって、使われるダクト材が異なる場合もあります。
それぞれが役割を担うことで、快適な空気を送り出しているのです。
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