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ー空調配管の熱を維持するために欠かせない保温材の種類を解説ー

2023.11.24

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空調配管の保温材とは

 

空調配管は、気体の熱を保ったまま、目的まで運ぶことが1つの大きな役割です。気体が送り出されるまでに、作られた熱の温度が変わってしまうと、空調としての役割を果たせないのです。加えて、結露や凍結などの原因になり、空調配管の不具合に繋がります。ほかにも空調配管が設置されている周囲にカビが発生する原因になったり、人が直接配管に触れてしまう危険が及びます。

このため、空調配管を設置するときには、保温材が欠かせません。

しかし、保温材はどのような種類であっても、設置すれば良いというものではないのです。

空調配管に合わせたものや、設置されている場所や環境に合わせた素材を選ぶ必要があります。

そこで今回は、空調配管に施工される保温材について、くわしく解説したいと思います。

 

目的

 

まず、空調配管に設置される保温材には、熱を維持する目的があります。熱を維持するとは、外部の温度などの影響を受けなくするということです。

つまり、空調配管内の熱を逃さず、外部に熱を伝えない目的があるのです。また、外部の環境の影響を受けずに、熱を維持する役割もあります。

空調配管のほかにも、ダクトやタンク、住宅の壁などでは、同じ目的で保温材や断熱材が使われています。

ただし、これらの保温材は同じものが使われているわけではありません。保温材にはさまざまな種類があり、配管の種類や設置場所、外部の環境などに合わせて適切なものを選んで施工されます。

 

種類

 

保温材や断熱材などは、熱を伝えにくく、熱の影響を受けにくくする効果において、同じ役割を果たします。多くの場合で、保温材や甫嶺剤は工業用を目的としており、断熱材は住宅などの建築物での使用を目的としています。

保温材は、人工的に作られた無機繊維である人造鉱物保温材、合成樹脂に気泡を分散させたプラスチックである発砲プラスチック、高温に強い無機質素材である無機多孔質の種類に分けられます。

ここからは、それぞれの特徴をくわしく紹介しましょう。

 

作られた無機繊維のもの

 

人工的に作られた無機繊維である人造鉱物保温材の1つがロックウールです。ロックウールは、天然岩塩を主な原料としており、酸化ケイ素や酸化カリウムで作られています。繊維質であるため、繊維の隙間を利用して空気を維持し、保温と断熱の効果がある保温材です。耐断熱性だけではなく、撥水性や吸水性に優れています。

これに対して、リサイクルガラスを主な成分とするグラスウールも、人造鉱物保温材です。高温で溶かしたガラスで作られており、ガラス繊維を綿状にした保温材です。ロックウールと同じように、繊維質であるため、繊維の隙間で空調配管内の気体の熱を維持します。ただし、撥水性がなく湿気に弱い特徴があります。

また、アルミナとシリカを主な成分としたセラミックファイバーブランケットも人造鉱物保温材です。セラミックファイバーブランケットは耐熱性に優れているものの、取り扱うときには防塵マスクなどの着用が必要です。

 

発泡プラスチック

 

発砲プラスチックの保温材であるウレタンフォームには2種類があります。

内部の気泡の繋がりによって柔らかい素材である軟質ウレタンフォームと、内部の気泡の繋がりがない硬質ウレタンフォームです。硬質ウレタンフォームは、内部が独立しているため、保温材として使われています。また、ポリウレタンを発砲させることで、内部に多くの気泡が作られているため、気体の熱を逃さず、断熱効果に優れています。

また、フェノール樹脂を発砲させたフェノールフォームも発砲プラスチックの保温材です。気泡が独立したもの以外でも繋がりを持つものがあり、気泡倍率によって種類が異なります。気泡倍率に比例して、倍率が大きくなるほど柔らかい特徴を持ちます。

 

高温に強いもの

 

高温に強くプラントに設置されることが多い保温材が無機多孔質保温材です。ケイ酸カリウムを主な成分としており、これに繊維や混和材が混ざることで、生成されています。

また、撥水性パーライト保温材も高温に強い保温材の1つです。パーライト原石という火山岩を主な成分としており、繊維や撥水剤などを混ぜて、高温処理して作られます。

 

それぞれのポイント

 

ここまで、空調配管に設置されるさまざまな種類の保温材を紹介しました。

コストと耐熱性に優れているものとしては、人造鉱物保温材が使われ、断熱性に優れており、住宅などの建築物に使われることが多い保温材が発砲プラスチック保温材です。また、耐熱性に優れ、燃えにくい素材である保温材として、無機多孔質保温材があります。無機多孔質保温材は、プラントに設置されることが多い保温材です。

いずれの保温材にも共通していることは、空調配管内の熱を逃さず、目的まで運ぶことです。空調配管は、屋内だけではなく屋外に設置されることもあり、適した設置方法に加えて、外部の環境を十分考慮して保温材を選びましょう。

適切な保温材を選ぶことが、快適な空調設備に繋がり、また空調配管そのものを傷めないのです。

 

外観もポイント

 

空調配管に設置する保温材を選ぶときには、設置場所に加えて、外観を意識することも大切です。配管内の気体を維持することに加えて、空調配管に保温材を設置したときの仕上がりも意識しなければなりません。

単に空調配管や気体を守るだけではなく、仕上がりの印象も考慮したうえで、保温材を選ぶ必要があるのです。このためにも、設置場所や空調配管の外部の環境を詳しく知って、保温材を設置しましょう。

 

まとめ

 

空調配管は、目的の場所まで気体の温度を変えずに運ぶことが大きな役割の1つです。気体を運ぶ途中で熱を逃したり、外部からの熱に影響を受けたりすると、本来運ぶべき気体が変質してしまうのです。気体の熱が変化すると、空調配管の目的が果たせません。

このために設置するのが、保温材です。保温材には、熱を維持する役割のほかに、空調配管に結露や凍結が起きないように保護したり、周囲に結露や凍結の影響を与えない役割もあります。

空調配管に設置される保温材には、さまざまな種類や材質があります。

空調配管の設置場所や周囲の環境を考慮して、適切な保温材を選び、快適な環境づくりを支えましょう。また、保温材を設置するときには、外観の印象にも気を配ることが大切です。

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