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機械据付に必要不可欠なレベル出しについてわかりやすく解説
2023.09.22
レベル出しは
機械据付を行うときに必須になるものが、レベル出しです。
一般的には、レベル出しといっても、どのような作業なのかイメージがつきにくいかもしれません。レベル出しは、水平に機械据付を行うためになくてはならないもので、技術と知識が必要な作業です。
機械据付を行うときには、設置する機器に合わせて基礎工事などが行われます。しかし精密機器などでは精度を必要とし、基礎工事を行った面のわずかな凹凸によって精度が乱れることがあるのです。
これらを避けるために行われるものがレベル出しです。
今回は、機械据付のレベル出しがどのようなものであるのか、使用する道具や方法などについて、わかりやすく解説します。
水平に設置すること
どのような機械であっても、地面に対して水平に機械据付を行うことが基本です。この水平を保つための作業がレベル出しです。
レベル出しを行わないまま機械据付を行ってしまうと、機械が正常に稼働しなかったり、設置に不具合が起きたりします。
また、破損することもあります。構造物の場合には、崩れてしまうこともあるのです。
基礎工事を行った部分が、一見してきれいに見えても、わずかな凹凸や傾きがあることは少なくありません。凹凸や傾きをそのままにして機械据付を行うと、機械の異常の原因になってしまうのです。
水準器を使う
レベル出しは、機械据付を行うときに水平に設置することを指します。しかし、機械や取り扱うものによって精度が異なるものもあります。
精密機器の場合には、水平に機械据付を行うために、アジャストボルトがあり、アジャストボルトによって水平を作ります。
また、精密機器では、水準器を使ってレベル出しを行うこともあります。ここからは、水準器の種類や、水準器を使ったレベル出しの方法を紹介しましょう。
種類
水準器は、機械据付を行う機械によって精度が異なります。
なかには、精度が100分の2や100分の5の水準器という非常に精度の高い水準器を使って、目に見えない凹凸だけではなく、わずかなほこりがあっても水平を保つ精密さが必要なものもあります。
感度が0.02mm/mの水準器では、1mに対し0.02mmの高さの凹凸や傾きまでの測定ができ、厳密な水平状態を作れます。
機械据付を行う機械によっては、この厳密さが正常な稼働に必要不可欠なものもあるのです。
水準器を置くときは
水準器は凹凸や傾きを知ることで、厳密な水平状態を作れるため、機械据付に欠かせません。しかし、どのような場所に置いても厳密に水平を作れるものではないのです。
機械の設置にあたって、特に指示や条件がないときは、機械据付を行う場所の縦横を見れるように、水準器をT字に置くことがポイントです。
2個の水準器を使って、縦軸と横軸に水準器を置きましょう。
サビや汚れなどがあるときは、きれいに拭き取った状態で水準器を置きましょう。サビや汚れがあると、水準器が正しく稼働せず、正確なレベル出しができません。
準備は
機械据付を行うときには、基礎工事を行うなど、設置する機器が正常に稼働するための準備が必要です。その準備の1つとして、水準器を使ってレベル出しをするときにも、準備があります。
設置する機器によって高さの指定があるときは、指定された高さに従わなければなりません。機械据付を行うために高さの指定がないときは、低い状態でマウントを設置しましょう。
加えて、レベルを上げる方向で調節していく必要があります。
マウントを出して設置したり、下げ方向で設置したりすると、水準器を使ったとしても正確なレベル出しができません。
また機械据付を行う機械の大きさに比例して、調整などが難しくなるため、注意が必要です。
手順
まずレベル出しのために水準器を設置するときには、水準器の気泡が中心に来るように、アジャストボルトの調整を行います。
四隅以外のアジャストボルトは、地面に面する必要がありますが、四隅のレベルに変化が起きないように注意が必要です。
四隅以外のレベルを測り、四隅に影響を出さないことを確認すると、アジャストボルトの調整が可能になります。
次にレベルを調整し終えたら、アジャストボルトのナットを締め、そのままボルトを固定します。
このとき、水準器を使って水平であることを確認しながら、アジャストボルトの調整を行っていくことがポイントです。
ここまでの作業が終わったら、水準器の設置場所を動かして、全体の凹凸や傾きを確認しましょう。
水準器で注意したいこと
機械据付を行うためには、レベル出しが重要であるため、水準器を使うことが多くあります。しかし、水準器を使うときには、注意したいこともあります。
注意点を把握して、適切な機械据付を行うようにしましょう。
機械据付を行うために水準器でレベル出しをするときは、凹凸などによる傾きを知れます。しかし、高さは測れません。
そのため、ベースフレームが加工されていたり、面の精度が高いもののみに使えます。反りがあるベースフレームには使えないため、注意しましょう。
このデメリットを解消したいときは、オートレベルで調整するなどの対策が必要です。
水準器が機能しないときは
水準器は設置しても、気泡が中心とは違う位置に来てしまうときがあります。
そのようなときは、水準器に取り付けられているネジを調整して直せます。ただし、水準器のメーカーや種類によってやり方が異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
水準器の調整は水平な場所で行うことが望ましいです。気泡の位置を確認して、180°反転させてアジャストを調整し、回転しても同じように気泡が来るように調整しましょう。
水準器の調整は慎重に行うことが必要であるため、専門の業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
機械据付に欠かせないレベル出しの作業には、水準器を使う以外にもさまざまな方法があります。
機械据付は必要な基礎工事を行ったあと、設置にあたって凹凸や傾きがないかを確認し、機械を設置しなければなりません。
機械据付を行う機器に特別な条件や高さなどが設定されていないときには、厳密な水平を作ることで、機械を正常に稼働できます。
レベル出しは、危険を伴う作業ではありませんが、精度が求められ、より正確でなければなりません。
そのため、技術と知識を持っている専門家に作業を依頼するようにしましょう。
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