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身近な空調配管の仕組み
2023.03.17
空調配管と聞くと、ビルや商業施設など大きな建物の中の見えない部分に、張り巡らされているものと想像する人が多いのではないでしょうか?
しかし、実はエアコンも空調配管の一つです。私たちの暮らしの中では最も身近な空調配管と言っても良いのではないでしょうか。
ほとんどのエアコンは、部屋にある室内機と屋外にある室外機のセットで使用することで、適温を保ち、暮らしを支えています。
今回は空調配管の中でも身近なエアコンの空調配管についてお話ししたいと思います。
エアコンの仕組み
エアコンの仕組みと言われても、機械のことはよくわからないという人も少なくないでしょう。しかし、エアコンの空調配管の仕組みは意外にもシンプルなものです。
ほとんどのエアコンは、部屋の中に取り付ける室内機と、屋外に設置する室外機を使用します。そして、室内機と室外機を繋いでいるものが冷媒管と呼ばれる空調配管です。
エアコンを取り付けるときに、壁などに穴を開けてホースのようなものを繋ぐのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?このホースが冷媒管を通している空調配管なのです。
エアコンは、室内機の空気を取り込み、冷媒管が通るホースを伝って、室外機で室内の空気を送り出しているという仕組みです。
冷房運転の仕組み
最近ではエアコンに多くの機能が備えられています。しかし、エアコンの機能は大きく分けると冷房と暖房でしょう。
冷房は、エアコンの室内機と室外機を繋いでいる冷媒配管の中を冷媒ガスが巡ることで、機能します。
冷房では、室外機の減圧器で低い温度の液体に化した冷媒ガスが室内機まで運ばれます。そして、熱交換器を冷やすのです。
このとき、室内機側では部屋から吸い込まれた空気が冷やされます。さらに熱交換器によって熱が冷まされ、冷えた空気がファンを伝ってもう一度部屋に放出されるのです。そうして、室内機から送り出される風が冷たくなる仕組みです。
冷媒ガスは、部屋の熱を持ったままの気体を室外機に戻し、圧縮器で高温の気体にします。そのあとで、室外機の熱交換器を通って、ファンによって冷やされます。このため、室外機から放たれる空気は暖かくなるのです。
室内機を冷房にしたとき、室外機側から暖かい風が出ているのは、冷媒ガスの熱が送り出されているためです。
暖房運転の仕組み
エアコンの冷房の仕組みに対して、暖房はどのようになっているのでしょうか。
暖房は、冷房の逆だと考えると良いでしょう。
暖房の場合は、室外機から外の空気の熱を吸います。圧縮器で暖かい気体になっている冷媒ガスが室内機まで運ばれて、冷媒ガスの熱が加わり、熱交換器が温まります。そして、暖められた熱交換器は部屋に暖かい風を送り出すのです。
部屋の空気は、冷媒ガスを伝って室外機まで届き、部屋の外まで運ばれるという仕組みです。
空気の熱が空調配管を伝って移動することで、部屋の温度を暖めるなどの調整をしています。
エアコンの異常は
ここまでエアコンの仕組みについてお話ししました。
エアコンは長く使用していると、音や臭いなど、異常を感じることがあります。どのような異常に注意すれば良いのかを紹介したいと思います。
まずは、異音や異臭がしたときが運転中なのか、停止中なのかを確認しましょう。運転中であれば、どの操作をしたときに異音や異臭があるのかを確認する必要があります。
異音の場合には、エアコンの本体なのか、空調配管部分なのか、室内機なのか室外機なのかを確認することも大切です。
また、異音や異臭のほかに、エアコンの機能が作動しないなどの症状がないかも併せて確認するようにしましょう。
キュルキュル
エアコンのキュルキュルという異音は、室内ファンモーターのベアリング部分に何らかの異常が起きている可能性があります。
エアコンを長く使っていることで、ファンに汚れやほこりが付いてしまい、異音を発しているかもしれません。
カラカラ
エアコンのカラカラという異音は、ファンの部品ずれや、ベアリングのオイル不足などの可能性があります。異音がしたまま使い続けると、空調配管の機能が失われることもありますから、専門の業者に点検やメンテナンスを依頼しましょう。
コンコン
エアコンのコンコンという異音は、室内機の排水循環でトラブルが起きている可能性があります。
エアコンの異音には、さまざまな種類があり、異常を起こしている部分もさまざまです。
汚れを取り除くなど、素人も対応することができるものもありますが、専門の業者に点検やメンテナンスを依頼して状態を見てもらうことが最も良いでしょう。
異臭
エアコンの異常のサインは異音だけではありません。
長くエアコンを使っていると、特にエアコンが稼働し始めたときに送り出されてくる風を臭く感じることがあります。エアコンから送り出されてくる風に異臭に感じたときは、ファンや熱交換器にカビなどの汚れが付いたままになっている可能性があります。
また、フィルターに汚れが溜まっているときにも、送り出される風を臭く感じることがあります。
汚れたままのファンやフィルターを通して、空調配管の風が送り出されてしまっているのです。
エアコンから送り出される風に異常を感じたときには、専門のクリーニング業者に依頼してクリーニングをしてもらいましょう。
室内機から水漏れ
冷房を使うときに室内機から水が漏れてくるときは、空調配管であるドレン管から水がうまく排水されていない可能性があります。室内機から水が漏れてくるときは、ドレン管の内部の詰まりや、ドレン管が折れたりねじれるなど、水がうまく排出されない原因がないかを確認し修復する必要があります。
また、室内機のフィルターに汚れが溜まっている場合にも、水が漏れてくることがあります。
まとめ
ここまで、身近な空調配管であるエアコンとエアコンの仕組みについてお話ししました。
どのような仕組みで冷房や暖房が作用しているのか理解できたという人もいるのではないでしょうか。空調配管の仕組みがわかると、より身近なものに感じます。
しかし、仕組みを知っていても、専門の知識がないままエアコンの配管や修理を行うことは危険を伴ったり、エアコンに悪い影響を与える場合もあります。
エアコンの空調配管を設置したい場合や、異音や異臭などがあって修理したい場合には、専門の業者に依頼するようにしましょう。
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