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ー空調配管の冷媒配管とは?仕組みと施工のポイントをわかりやすく解説ー

2025.07.11

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配管の写真

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冷媒配管の基礎知識と重要性\

空調配管の中でも「冷媒配管」は、空調システムの要ともいえる重要な存在です。エアコンや業務用空調機器などの冷暖房設備では、冷媒ガスを使って熱を移動させることで室内温度を調整しています。この冷媒を流す経路となるのが冷媒配管です。正しい知識と施工が求められる分野であり、配管の設計や施工ミスは冷房効率の低下や故障の原因にもなります。

ここでは、初心者の方にもわかりやすく冷媒配管の役割や種類、施工のポイントなどを詳しく解説します。

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冷媒配管の役割とは?\

冷媒配管は、室内機と室外機の間をつなぐ管で、冷媒(フロンガスなど)を循環させる役割を果たします。この冷媒が蒸発と凝縮を繰り返すことで、熱を吸収したり放出したりしながら空気を冷やしたり温めたりしています。

つまり、冷媒配管は空調機器の「血管」のような役割を担っており、これがなければエアコンは機能しません。

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冷媒の基本的な性質\

冷媒は熱を運ぶ特殊な気体であり、圧縮されると高温・高圧、膨張すると低温・低圧になる性質を持っています。この性質を利用し、冷媒は室内で熱を奪い、室外で放熱するというサイクルを構成しています。

冷媒配管はこの冷媒を効率よく、漏れなく、安全に循環させるために適切に設計・施工されていなければなりません。

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冷媒配管の種類と構造\

冷媒配管にはいくつかの種類と構造があり、目的や使用環境に応じて使い分けがされています。材質や太さ、保温材の有無などによっても性能が左右されます。

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主な材質:銅管が一般的\

冷媒配管で最も一般的に使用されるのが「銅管」です。銅は耐腐食性が高く、加工もしやすいため、空調業界では長年にわたって使用されてきました。特に冷媒用としては「脱酸銅管」が適しており、品質の安定性が重視されます。

一部の現場ではアルミ管が使われることもありますが、耐久性や接合方法の難しさから、銅管の方が広く採用されています。

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配管サイズとその選定\

冷媒配管には「液管」と「ガス管」があり、それぞれ異なる太さが指定されます。使用する冷媒の種類や配管の長さ、機器の能力に応じて、適切なサイズを選定する必要があります。サイズの選定ミスは冷媒の流れを妨げ、機器の効率低下や故障の原因になるため、注意が必要です。

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保温材の役割\

冷媒配管には必ず保温材(断熱材)が巻かれています。これは冷媒の温度を保ち、外気との温度差による結露を防ぐためです。特に冷房時のガス管では、結露が顕著になるため、適切な厚みと密着性を持つ保温材の施工が求められます。

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施工時の注意点と品質確保\

冷媒配管の施工は、空調設備の性能を左右する非常に重要な工程です。施工ミスがあると、冷媒漏れや配管破損といった重大なトラブルにつながる恐れがあるため、細心の注意が求められます。

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ろう付けとフレア接続の違い\

冷媒配管の接続方法には大きく分けて「ろう付け」と「フレア接続」があります。

* ろう付け:高温で金属同士を溶接する方法。強度が高く、漏れにくい。
* フレア接続:管端を広げてナットで締め付ける方法。作業が簡単で保守がしやすい。

現場の条件や冷媒の種類に応じて、最適な接続方法を選択する必要があります。

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冷媒漏れ検査の実施\

施工完了後には、必ず冷媒漏れ検査を行うことが基本です。気密試験や真空引き、冷媒充填を通じて配管が適切に接続されているかを確認します。この工程を怠ると、冷媒が漏れて空調の効きが悪くなったり、環境汚染の原因になる恐れもあります。

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支持金具や曲げ加工の精度も重要\

配管が垂れ下がらないように固定するための支持金具や、狭い場所を通すための曲げ加工も重要なポイントです。曲げすぎると冷媒の流れが悪くなり、支持金具が不適切だと配管の振動による破損が起きるリスクがあります。

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冷媒配管のメンテナンスと長期使用のポイント\

冷媒配管は一度施工すれば終わりではありません。長期にわたり性能を保つためには、定期的な点検とメンテナンスが重要です。特に業務用空調機器を使用している建物では、配管の状態が冷暖房コストや快適性に大きな影響を与えます。

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定期点検のチェック項目\

* 保温材の劣化やはがれ
* 接続部の漏れ確認
* 配管の振動やズレの有無
* 冷媒圧力の異常の有無

こうした点を定期的にチェックすることで、早期に不具合を発見し、コストを抑えながら修理が可能になります。

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更新・交換のタイミング\

冷媒配管は10〜15年程度が寿命の目安とされています。建物の用途変更や空調機器の更新に合わせて、冷媒配管も見直すことが推奨されます。特に古い配管は腐食や亀裂が進行している場合があるため、安全性の観点からも早めの対応が重要です。

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まとめ:冷媒配管の理解が空調設備の性能を左右する\

冷媒配管は目に見えにくい部分ですが、空調設備の安定稼働を支える大切な要素です。正しい施工と定期的なメンテナンスによって、快適な室内環境と省エネルギーを両立することが可能です。これから空調配管の施工や設計に関わる方は、ぜひ冷媒配管の基本からしっかり理解しておきましょう。

萩原工業株式会社は、三重県四日市市で空調設備配管工事を請け負っております。現在、一緒に現場を盛り上げてくれる職人を募集中です。性別・経験は問いません。未経験からでも着実にステップアップできますので、安心してご応募ください。詳しくは求人情報をご覧ください。

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