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ー空調配管の設置方法を解説|施工の流れと注意点を初心者向けに紹介ー

2026.09.11

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溶接を行う人の写真

空調配管の設置前に確認しておきたいこと

空調配管を設置する際は、いきなり配管をつなぐのではなく、まず室内機と室外機の設置位置や配管を通す経路を確認することが大切です。空調設備では複数の配管を使うため、建物の構造や周囲の設備との位置関係を考えて施工計画を立てます。特に天井裏や壁の中に配管を通す場合は、電気配線、給排水管、換気ダクトなどと干渉しないように注意が必要です。

設置前には、室内機と室外機の距離や高低差も確認します。機種によって施工可能な配管長や高低差が決められているため、メーカーの仕様を確認したうえで適切な位置を選びます。

そのほか、ドレン水をどこへ排水するのか、配管を屋外でどのように保護するのかも事前に決めておきます。空調配管の設置は、見た目だけではなく、設備の効率やメンテナンスのしやすさまで考えることが重要です。事前の確認を丁寧に行うことで、施工後の水漏れや冷暖房能力の低下といったトラブルを防ぎやすくなります。

冷媒配管を設置する基本的な方法

空調配管の中でも重要なのが、室内機と室外機をつなぐ冷媒配管です。冷媒配管の内部には冷媒ガスが流れ、室内と屋外の間で熱を移動させています。そのため、配管の接続部分に隙間があったり、施工時に配管がつぶれたりすると、空調設備が正常に動かない原因になります。

冷媒配管を設置するときは、まず必要な長さを確認して銅管を切断します。切断面にバリが残っていると接続不良につながるため、端部を整えてから加工します。その後、機器の接続方法に合わせてフレア加工などを行い、室内機や室外機へ配管を接続していきます。

配管を曲げるときは、急角度で無理に折り曲げないことも重要です。銅管がつぶれると冷媒の流れが悪くなり、空調能力の低下につながる可能性があります。専用工具を使い、緩やかに曲げて配管します。

また、冷媒配管には保温材を取り付けます。冷房運転時には配管表面が低温になるため、十分に保温されていないと結露が発生することがあります。接続部分まで隙間なく保温し、屋外部分では紫外線や雨風による劣化を防ぐため、化粧カバーや保護テープなどで仕上げることも大切です。

ドレン配管の設置方法と勾配の重要性

空調配管の設置方法を考えるうえで、ドレン配管も欠かせません。冷房運転をすると室内機内部では空気中の水分が結露し、水が発生します。その水を屋外や排水設備へ安全に流す役割を持つのがドレン配管です。施工が適切でないと、水漏れや悪臭などの原因になることがあります。

ドレン配管を設置するときに特に重要なのが勾配です。基本的には、室内機から排水先に向かって水が自然に流れるよう、下り勾配を確保して施工します。途中で配管が上向きになったり、たるみができたりすると、水がたまって流れにくくなることがあります。長い距離を配管する場合は、途中で勾配が崩れていないか確認しながら固定することが大切です。

また、ドレンホースや塩ビ管などを接続する際は、抜けや隙間がないように確実に接続します。排水口付近にゴミや異物が入りやすい環境では、詰まりを防ぐための対策も必要です。

設置後には実際に水を流し、スムーズに排水されるか確認します。業務用エアコンなどでは排水経路が長くなるため、施工後の確認が特に重要です。ドレン配管は比較的単純に見えますが、空調設備の水漏れを防ぐために施工精度が求められる部分です。

配管接続後に行う気密試験と真空引き

冷媒配管の設置が終わったら、すぐに空調設備を運転するわけではありません。配管の接続に問題がないか確認し、内部の空気や水分を取り除く工程が必要です。代表的な作業が気密試験と真空引きです。

気密試験では、配管内に圧力をかけて、接続部分などから漏れがないかを確認します。わずかな漏れでも、使用を続けるうちに冷媒が減り、冷暖房の効きが悪くなる可能性があります。そのため、配管の接続が完了した段階で漏れがないことを確認することが重要です。

次に行う真空引きでは、真空ポンプを使って配管内部の空気や水分を取り除きます。配管内に空気や水分が残った状態で冷媒を循環させると、空調設備の性能低下や故障につながることがあります。必要な時間をかけて真空状態をつくり、状態が安定しているかを確認します。

その後、機器のバルブを操作して冷媒を配管内へ循環させ、設備を運転できる状態にします。空調設備を安定して使用するためには欠かせない工程です。特に冷媒を扱う作業には専門的な知識や適切な工具が必要になるため、安全性を考えて専門業者へ依頼することが基本です。

空調配管をきれいに仕上げるための固定と保護

空調配管は、正しく接続するだけでなく、施工後に動いたり傷んだりしないように固定する必要があります。室内では壁面や天井裏に沿わせ、必要な間隔で支持金具などを使用して固定します。配管が長い場合に固定が不十分だと、自重によってたわんだり、振動によって接続部分へ負担がかかったりする可能性があります。

屋外に露出する配管については、雨や風、紫外線などから保護することも重要です。保温材がむき出しのままでは劣化しやすいため、配管テープを巻いたり、専用の化粧カバーを取り付けたりします。化粧カバーを使用すると見た目を整えられるだけでなく、保温材を保護しやすくなるというメリットもあります。

さらに、壁を貫通させて配管を通す場合は、配管穴の周囲に隙間が残らないよう処理します。隙間があると雨水や虫、外気などが室内へ入り込む原因になることがあります。必要に応じてパテやシーリング材などを使用し、適切に仕上げます。

点検や交換が必要になったときに作業しやすいかどうかも考えておく必要があります。空調配管は長期間使用する設備だからこそ、固定、保護、メンテナンス性まで含めて施工することが重要です。

空調配管の設置方法を理解して安全な施工につなげよう

空調配管の設置方法は、室内機と室外機を配管でつなぐだけの単純な作業ではありません。設置位置や配管経路を確認し、冷媒配管やドレン配管を適切に施工したうえで、気密試験や真空引き、排水確認、試運転などを行う必要があります。それぞれの工程が空調設備の性能や耐久性に関係しています。

空調配管を設置するときに確認したい主なポイントは、配管経路が適切か、冷媒配管がつぶれていないか、接続部分に漏れがないか、ドレン配管に十分な勾配があるか、保温材が隙間なく施工されているかといった点です。また、屋外部分の保護や配管の固定状態も確認しておくと安心です。

家庭用エアコンでは配管が比較的短い場合もありますが、店舗やオフィス、工場などの業務用空調では配管距離が長く、構造も複雑になることがあります。施工場所によって必要な技術や工具も異なるため、無理に自分で作業するのではなく、専門的な知識を持つ施工業者へ相談することが大切です。

空調配管を正しく設置できれば、冷暖房効率を保ちやすくなり、水漏れや冷媒漏れなどのトラブル予防にもつながります。空調設備を長く快適に使用するためにも、配管工事の重要性を理解し、設置から点検まで適切に行うことを心がけましょう。

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