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ー空調配管のトラブルシューティング入門:原因の切り分けと対処の基本ー
2026.02.20

空調配管トラブルは「症状→原因→確認→対処」で考える
空調配管のトラブルは、突然起きたように見えても、たいていは前兆があります。焦って部品交換や分解を始めるより、まずは症状を整理し、原因を切り分ける順番を決めるのが近道です。基本は「何が起きているか」「いつからか」「どんな条件で悪化するか」を押さえ、配管に関わる要素を一つずつ確認します。例えば冷えない・暖まらないなら冷媒系か水系か、結露や水漏れならドレンか保温か、異音なら支持や振動か、というように大枠から絞ります。現場では情報不足がいちばんの敵なので、点検前にヒアリングと目視を丁寧に行うだけで、無駄な作業が減ります。初心者でも使える型として、チェック項目を固定し、記録を残すことが重要です。
最初に押さえる情報
・症状:冷えない、漏れる、結露、異音、においなど
・発生条件:運転開始直後、長時間運転後、雨の日だけなど
・範囲:1台だけ、同系統全部、特定フロアだけ
・直前の変化:清掃、改修、機器交換、停電など
よくあるトラブル① 冷えない・暖まらない時の確認手順
「効きが悪い」は最も相談が多い症状ですが、原因は配管だけとは限りません。まずは運転モード、設定温度、フィルター汚れなど簡単な部分を確認し、そのうえで配管に関係するポイントへ進みます。冷媒配管なら漏れや詰まり、配管長や高低差の影響、施工不良による圧損などが疑われます。水配管ならエア噛み、バルブの閉め忘れ、ストレーナ詰まり、流量不足が代表的です。大事なのは「いきなり原因を決め打ちしない」ことです。圧力や温度の差、結露の位置、配管の温度ムラなど、見える情報を集めてから判断すると失敗しにくいです。
チェックの流れ例
・機器側:エラー表示、ファン動作、フィルター、設定
・配管側:バルブ開閉、継手周辺の油染み、保温の欠損
・系統:同系統の他機器も同症状か、部分的か
・運転条件:外気温、負荷変動、時間帯による差
よくあるトラブル② 水漏れ・結露・ドレン不良の切り分け
水漏れと結露は似ていますが、原因が違うため切り分けが重要です。結露は「冷たい配管に湿った空気が触れる」ことで起きるので、保温の破れや継ぎ目の隙間、保温厚不足が疑われます。一方、水漏れはドレン詰まり、勾配不良、トラップ不良、ドレンパンの汚れなどで発生しやすいです。現場では「天井から水が落ちた=配管破損」と早合点しがちですが、実際は保温の欠損やドレンの逆流が多いです。水の出どころを追い、透明な水か汚れた水か、運転時だけか停止後も出るか、で判断材料が増えます。
見分けのヒント
・透明な水で配管表面が濡れている→結露の可能性
・汚れた水、におい、運転開始後しばらくして発生→ドレン詰まりの可能性
・特定の曲がりや継手周辺だけ濡れる→保温の隙間、断熱欠損の可能性
・雨の日や湿度が高い日に悪化→結露要因が強い
ここからは、現場で迷いやすい「異音・振動」と「漏れ(冷媒・水)」について、原因の当たりを付けやすい観点を二つに分けて整理します。いずれも手当たり次第に触るより、観察と順番が効きます。
異音・振動が出る時は支持と共振を疑う
配管からの異音は、流体の音だけでなく、支持金物の緩みや共振で発生することがあります。特に運転開始時や負荷が上がった時に鳴る場合、配管が振れて周辺部材に当たっている可能性があります。まずは音が出る場所を特定し、手で軽く押さえた時に音が変わるかで、共振かどうかの当たりがつきます。支持間隔が広い、吊りボルトが曲がっている、保温がつぶれて固定が甘い、配管が梁やダクトに近すぎる、といった条件が重なると起きやすいです。対処は、支持追加、緩衝材の挿入、干渉部のクリアランス確保など、施工側の調整で改善するケースが多いです。
漏れ(冷媒・水)は「痕跡」と「発生タイミング」で絞る
冷媒漏れは、目に見える水と違って気付きにくいですが、継手周辺の油染みや、保温内部の湿り、効きの低下として現れることがあります。水配管の漏れは、滴下位置と配管のつなぎ目が一致しないことも多いので、上流側まで追うのが基本です。発生タイミングも重要で、運転中だけなら圧力や温度変化が関係し、停止後も続くなら配管内の残圧や溜まりが関係している可能性があります。応急対応としては、二次被害を防ぐ養生と停止判断が先です。原因特定は「どこが濡れているか」だけでなく「どこが濡れていないか」も見て、範囲を狭めていきます。
再発を防ぐための予防保全と点検のコツ
トラブル対応で大切なのは、直すことだけで終わらせず、再発要因を潰すことです。例えばドレン詰まりを清掃しても、勾配が不足している、汚れが溜まりやすいルートになっている、点検口がなく清掃が後回しになる、という状態だと再発します。結露も、破れた保温を補修するだけでなく、継ぎ目の処理や端末の防湿が甘いと同じ場所で繰り返します。初心者向けには、点検項目を「短時間で見られるもの」に絞って継続するのがおすすめです。記録を残しておくと、異常の変化に早く気づけます。
予防保全の例
・保温の破れ、継ぎ目の開き、端末の防湿状態を定期確認
・ドレンの清掃サイクルを決め、汚れの傾向を把握
・支持金物の緩み、干渉しそうな箇所を目視点検
・工事後は変更点を写真で残し、次回点検の基準にする
トラブルシューティングは経験がものを言う分野ですが、型を持てば初心者でも対応力が上がります。症状を整理し、確認の順番を固定し、対処と記録をセットにする。この流れを繰り返すことで、無駄な作業が減り、結果的にコストも時間も抑えられていきます。
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