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ー空調配管工事とは?工事内容や工程、必要資格などの基礎を徹底解説ー
2023.12.17
屋内で快適に過ごすために、空調設備は欠かせません。
空調設備を整えるための、空調配管工事とはどのような工事なのでしょうか。
世のなかには、水道管やガス管、空調配管などのさまざまな配管が存在します。なかでも空調配管は専門性が高く、施工には高度な技術が必要です。
そこで今回は、空調配管工事とはなにか、工事内容や工程、必要資格などの基礎を徹底解説します。
空調配管工事とは
空調配管工事とは、給気や排気など、換気をするために必要な設備を取り付け、それらを使えるようにする工事です。
簡単に説明すると、空気を運ぶための配管を整備する工事であり、流速や圧力を考慮した配管設計が必要になります。
配管工事はあまり目立たない工事であるものの、私たちの生活には欠かすことができないインフラを支える非常に重要な仕事です。
たとえば家庭用エアコンの空調配管工事の場合は、エアコン本体を壁に設置し、屋外に室外機を設置します。
そしてエアコン本体と室外機を繋ぐ敷設や、エアコンを動かすための電気工事などが、空調配管工事です。
同じエアコンの空調配管工事でも、家庭とは異なるスーパーや学校などの施設の場合は大きく違います。
給排気の設備と空調本体、そして室外機の距離が離れているため、それぞれを指定の場所に設置し、機器を繋ぐ配管工事、電気工事も必要です。
空調配管工事はプラント配管工事の種類に含まれます。
プラント配管とは、化学工場や食品工場、製鉄所などの工場で使用される配管のことです。
上下水道だけでなく、熱湯や酸素、製造に用いるガスや液体などが流れており、配管の素材もさまざまです。
空調設備工事の基礎知識
空調配管工事の基礎知識を解説します。
空調設備を構成する機器は、「熱源装置」「熱搬送設備」「空気調和設備」の3つです。
これらの効きにより、温度調節や湿度調節、気流調節、空気清浄が可能になります。
そして空調設備工事には、「新設工事」「配管工事」「ダクト工事」「メンテナンス」の4種類があり、空調設備を設置するにはさまざまな配管工事が必要になるのです。
施工するうえでの基礎知識として覚えておいてください。
空調配管工事の工程
空調配管工事の工程を説明します。
どのような流れで進めていくのか、基礎となる工程を順番に見ていきましょう。
1.準備
まずは搬入経路を決めます。
室内機の大きさや形、搬入先の入り口や通路の幅などを見て、確実な搬入経路を決めましょう。
そして依頼主の希望の据付け場所と、周囲環境やスペース、効率的な運転の可否などの据え付けのための条件が合致する場所を選び、準備をしましょう。
2.工事
工事の工程では、まず室内機を吊り下げるための吊りボルトを設置し、室内機を据え付ける作業をします。
そして冷媒ガスを室内機と室外機間でやり取りするための、冷媒配管を設置する冷媒配管工事を行います。そして冷媒配管工事が完了すれば、室内機から出るドレン水を排出するためのドレン間を設置するドレン工事を行うのです。
最後に電気工事士の資格を持つ者が、電気配線図に従って電気配線工事を行います。
3.設定
現場の環境や室内機の吹き出し方向の調整など、状況に応じて設定を変更します。
4.試運転
準備、工事、設定までの工程が完了すれば、実際に試運転を行います。
設定どおりに運転しているか、動作に異常がないかを確認する重要な作業です。
以上が大きく4つに分けた基礎となる工程です。
空調配管工事に必要な資格
空調配管工事に必要な資格を説明します。
配管工事の作業には基礎を含む多くの重要な知識が必要です。資格が必要な作業もあります。そのため、現場作業を行う場合は以下の資格を取得しましょう。
電気工事士
空調設備工事の施工には、電気工事を必ず実施するため、電気工事士の資格が必要です。
空調設備工事における電気工事とは、コンセントの設置や電源に関する配線の施工です。
これらの施工は国家資格である電気工事士の資格がなければ、基礎知識が十分でないと判断され、作業をすることができません。
電気工事士には、第一種と第二種の二種類の資格があり、一般家庭などの低圧屋内配線設備、もしくは自家用電気工作物の設備工事には、第二種が必要です。
そして大きな規模の施設の空調設備工事では、第一種が必要になります。
第二種の場合は特に受験資格はありませんが、第一種の場合は免状取得までに最低でも3年の実務経験が必要です。専門学校や大学で電気に関する指定過程を終えていない場合は、5年以上の実務経験がなければ免状交付がされません。
認定電気工事従事者
第二種電気工事士の資格を取得し、さらに認定電気工事従事者講習を受講すると、電気工事の施工範囲が大きく広がります。
第二種電気工事士の資格と合わせて講習を受けることがおすすめです。
配管技能士
配管工事を行うのみの場合は、特に資格を保有していなくても作業を実施することができます。しかし、配管技能士試験に挑戦すれば、配管に関する技能や知識を学ぶことができます。
そのため資格を取得するとさらに理解力が高まり、クオリティの高い施工ができるのです。
配管技能士は国家資格で、1級から3級まであります。さらに「建築配管作業」と「プラント配管作業」に分けられています。
これから資格を取得し、空調配管工事を行うにはまず、3級の建築配管作業の配管技能士を目指してみましょう。
冷凍機械責任者
冷凍機械責任者の資格は、必ずしも取得していなければ空調配管工事を行うことができない、ということではありません。しかし、資格保有者がその現場の責任者となります。
高圧ガス製造保管責任者試験のひとつであり、国家資格です。
資格を取得していることで仕事の幅が広がるうえ、重宝される存在になります。取得をおすすめします。
管工事施工管理技士
管工事施工管理技士は、空調配管工事をするうえでの工程の計画や現場管理を担います。
配管工事に必要な国家資格の一つで、管工事施工管理技士の資格を保有していると現場の管理者として業務を担うことができます。
まとめ
空調配管工事とはなにか、基礎から詳しく解説しました。
配管工事はインフラを支える重要な仕事であり、働きながら資格を取りキャリアアップできる仕事です。
特にプラントの施工に関しては、とても高度な技術を必要とする作業であり、社会を支えている仕事といえるでしょう。
空調配管工事はさまざまな技術が必要であり、基礎を十分に理解することが大切です。
工事に必要な知識や技術の習得に役立つ資格が多いため、少しずつ取得を目指してみましょう。
興味を持たれた方は、ぜひ配管工事にかかわる仕事を志してみてください。
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