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空調配管の機能と効果を守るラッキングについて詳しく紹介
2023.06.23
資材を巻く
空調配管は、多くの場合気体を運んでいます。運ぶ気体の温度や状態はさまざまです。気体を運ぶとき、外部の温度や湿度などの影響を受けると、気体の性質が変わってしまう場合も少なくありません。
そのとき、空調配管の温度や状態を一定に保つために保護しているものがラッキングです。
ラッキングは断熱材などで配管を覆うことで、保温や保冷の効果があります。わかりやすく身近でいうと、エアコンの冷えた空気を外気の温度に影響されないように運ぶ役割を持っています。
また、ラッキングでカバーすることにより劣化を防ぐ役割があり、さらに見た目の仕上がりもすっきりしたものにできます。
今回は、空調配管のラッキングについて詳しく紹介します。
劣化から守る
空調配管のラッキングには、劣化を防ぐ効果もあります。
空調配管に起きやすい劣化は、温度差から生じる結露によるものが多いです。ラッキングには、空調配管の中に外の温度が伝わらないよう遮断する効果があるため、劣化を防げるのです。
また、空調配管は風雨にさらされていたり、日光の紫外線を受け続けたりしていることが多いです。しかし、ラッキングが施工されていると、配管がカバーされている状態なので、風雨や日光の紫外線による劣化を防げます。
空調配管がむき出しになっていないため、劣化から守れるのです。
効果
空調配管にラッキングを施工すると
・空調配管の結露や凍結を防ぐ
・熱による損傷や熱の吸収を防ぐ
・風雨や日光の紫外線から守る
・衝撃から守り、損傷を防ぐ
などの具体的な効果があります。
空調配管で運ばれる気体の温度を一定に保つだけではなく、外から加わる熱や衝撃からも守れるという特徴があります。また、気体に及ぼす影響から守ることに加えて、空調配管そのものの傷や汚れを防ぐ効果もあります。
メンテナンスを欠かさずに
空調配管にラッキングを施工すると、配管そのものを守る効果があります。
しかし、ラッキングは一度施工すれば永久的に外部からの影響が及ばなくなるわけではありません。ラッキングの素材がアルミニウムやステンレスであれば、ラッキング自体にサビや腐食が起きることがあります。
ラッキングによって空調配管が風雨や日光の紫外線を浴びることはありませんが、ラッキングは風雨や日光の紫外線を浴び続けることになります。そのため、ラッキングが劣化することは多くあります。
ラッキングには定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。ラッキングの素材が、ステンレスなど比較的劣化に強いといわれているものであっても、定期的に点検を行い、劣化などの異常があればメンテナンスを行いましょう。
ラッキングにサビや腐食が起きたまま放置しておくと、空調配管にもサビや腐食が起き、ラッキングの効果が得られなくなります。空調配管にサビや腐食が起きれば、配管そのものを交換するという大がかりな修繕が必要になってしまうのです。
そのため、ラッキングのメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
種類
ステンレスやガルバリウムなど、ラッキングのカバーに使われる素材はさまざまです。
また空調配管の形や箇所によっても、ラッキングの種類は異なります。
直管部にはジャケット、曲がった部分にはエルボカバーなどで、直線の配管とは違うカバーを使い湾曲に対応します。またフランジ接続部分ではフランジカバーという専用のものが使われます。
さらに、弁体のラッキングにはバブルカバーが使われることが多いです。
またエルボカバーには、作業が簡単であるワンタッチのものもあり、これはワンタッチエルボと呼ばれています。
エルボカバーは、工具を使わなければ取り付けられません。しかし、ワンタッチエルボであれば、工具を必要とせず簡単に取り付けられます。
手順
空調配管にラッキングを施工するときは
・配管に合わせたジャケットを取り付ける
・続いてエルボカバーを取り付ける
・フランジカバーを加工し、ビスなどで取り付ける
・フランジカバーと同じようにバブルカバーを取り付ける
・フレキカバーを取り付ける
という手順で作業を進めます。
どうしてもカバーとカバーには接合が必要な箇所が出るため、接合箇所から劣化したり、不具合が起きたりしないように、コーキングを施工することがポイントです。
また、劣化を防ぐなどのラッキングの効果を保つだけではなく、見た目にもすっきりした仕上がりを心がけましょう。
自分でできるものも
ラッキングは難しい作業のように感じるかもしれません。しかし、ラッキングには自分でできるものもあります。ラッキングに必要な資材や道具は、ホームセンターなどで購入が可能です。
空調配管のラッキングは
・ラッキングカバー
・コンパスとサヤと板金ハサミ
・コーキング材
があれば、自分で施工できます。
ただし、ラッキングカバーは空調配管に合わせたものでなければなりません。また作業をするときには、手や腕をけがしないように軍手などで保護しましょう。長袖長ズボンを着て作業することがポイントです。
専門の業者に依頼することがおすすめ
ラッキングは自分で施工できますが、空調配管に合わせたラッキングカバーを選んだり、きれいな仕上げにしたりするためには、専門の業者への依頼がおすすめです。
ラッキングを専門の知識や技術なく施工すると、空調配管に合っていないラッキングカバーを無理に取り付けようとして、配管を傷つけてしまう不具合が起きることもあります。
また、知識のない人がラッキングをするときれいな仕上がりにならず、接合部のコーキングがうまくいかないことも少なくありません。
空調配管を傷めず、配管に合ったきれいなラッキングにしたい場合は業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、空調配管のラッキングについて紹介しました。
空調配管にラッキングを施工すると、ラッキングの保温効果によって配管の中と外に温度差ができにくく、結露などによる劣化を防げます。また風雨や日光の紫外線からも空調配管を守れるのです。
ただし、空調配管を守っているラッキングは、風雨や日光の紫外線を受け続けているので、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
ラッキングは、自分で行うことも可能ですが、空調配管に合ったラッキングカバーを選び、配管を傷めないためには業者に依頼するようにしましょう。専門の業者に依頼すれば、見た目にもきれいな仕上がりになります。
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