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空調設備で大切なダクト。役割や種類をわかりやすく紹介
2023.06.16
空調設備に欠かせないダクト
ダクトは、空調設備に欠かせず、一般家庭だけではなく、ビルなどの建築現場でもダクトの配管は大切な作業の一つです。空調配管では、ダクトの設置が適切でないと、空気がうまく送り込まれないなどの不具合に繋がります。
しかし単に空調機器や設置場所に合わせてダクトを取り付ければ良いというものではありません。どのようにダクトを取り付けるかも大切で、見た目にもすっきりしたダクトの設置が求められます。
そのため、ダクトには、空調機器や設置場所に対応するためにさまざまな種類があります。
今回は、ダクトの役割や種類について、わかりやすくまとめて紹介します。
空気を運ぶ管
空調配管の空気を運ぶ管をダクトといいます。ダクトの工事は、エアコンなど空調配管を取り扱うことから電気工事だと思われやすいですが、配管であるため管工事に分類されます。
ダクトは、空気を送り出すだけではなく、換気や排煙を担うこともあり、ビルや一般家庭などで多く使われている空調配管です。
ダクトそのものに空気を運ぶ機能があるわけではなく、送風機などの圧力が空調配管に加わることで、空気を運べます。エアコンなどの空調機器から室内に空気を送り込む管などがダクトだというとイメージしやすいのではないでしょうか。
配管との違い
多くの場合、配管というと、水やガスなどを運ぶ管も含みます。しかし、ダクトは空気だけを運ぶ管を指します。ただし、エアコンの場合では、水分が発生する場合もあります。
またここでいう空気とは、気体という意味です。
ダクトは、水やガスの配管に比べると、簡単に設置できることも特徴の1つです。角ダクトでは、ボタンパンチはぜが使われることが多く、ダクトとダクトを繋ぐときには、テープやコーキングを使うこともあります。
目的にダクトを合わせることで、費用を抑えて空調配管の工事を施工することも多いです。
さまざまな種類がある
空調配管のダクトには、さまざまな種類があります。設置する場所や、どのように空気を運ぶかによって、適したものを選ばなければなりません。また、使用する空調機器に合わせてダクトを選ぶ必要もあります。
大きいダクトには、四角い形の角タクトが使われます。また、丸い形の丸ダクトやスパイラルダクトも、多く使われています。このように、用途によってダクトを選べるようにさまざまな種類があるのです。
ではここからは、ダクトにどのような種類があるのかを紹介します。
排気や排煙に使われるもの
亜鉛メッキ鋼板は、空調配管の排気や排煙に多く使われており、最も一般的なダクトともいえます。0.5㎜から1.6㎜の厚みがあることが亜鉛メッキ鋼板の特徴です。
さびにくいもの
ステンレス鋼板は、耐食性が高いことが特徴のダクトです。さびにくい素材であるため、屋外のダクトによく使われています。また工場などで、ダクトが露出していて、さびやすいと予想されるときにも選ばれやすいダクトです。
合金メッキのもの
ガルバニウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を使ったダクトです。合金メッキであるため、防腐効果が高いことが特徴です。また、耐熱性も高く、ステンレス鋼板よりも低コストであることから、最近になって広く使われるようになっています。
樹脂コーティングがされたもの
塩ビコーティング鋼板は、亜鉛メッキ鋼板などに樹脂によるコーティングがされたダクトです。コーティングされていることから、耐食性や耐酸性が高く、耐アルカリ性であるなど、耐薬品性が高いことが特徴です。
そのため、塩ビコーティング銅板は、薬品工場や医療施設、プールなど衛生的な環境が求められる場所に多く使われるダクトです。
心がけたいこと
空調配管のダクトを設置するときは、設置する場所や設備に合わせてダクトを選ぶ必要があります。これ以外に、ダクトをすっきりと設置することもポイントです。
そのため、ダクトを設置するときには
・結露によって発生した水分を排出できる勾配をつける
・無理に曲げない
・排気口の近くでは曲げない
・曲げを少なくする
・配管は最短の長さを考える
・ダクトを繋ぐときはサイズを合わせる
などを考える必要があります。
適切な位置にダクトが設置されていても、無理に曲げていたり、水分を排出できないままだったりすると、ダクトや空調そのものに不具合が生じる場合があるため、注意が必要です。
具体的には
では、具体的にはどのようにすれば良いのでしょうか。
たとえば、ダクト同士を繋ぐときでは、ジョイントやT字ジョイントを使うことがポイントです。
またサイズが異なるダクト同士を繋ぐときには、異径ジョイントを使うと良いでしょう。壁面からダクトを出すときには、ウォールコーナーを使うと、すっきりした仕上がりになります。
ほかにも、配管の途中でダクトを壁面から出し、繋ぐときには分岐ジョイントを使うなどの方法があります。
ダクトを曲げるときには、角型や丸型を使うように心がけ、空気の流れが乱れることを抑えましょう。また、ダクトの経路に柱など遮るものがあるときには、フリーコーナーなど蛇腹のものを使う必要があります。
接続部は
空調機器とダクトを繋ぐ部分には、水分の侵入を防ぐ配管が必要です。そのため、雨水や空気が混ざらないように、端末カバーを使うと効果的です。端末カバーを使うと、見た目の仕上がりも良くなります。
空調配管のダクトを設置するときは、できるだけ直線にしましょう。すっきりした印象になるだけではなく、空気の流れがスムーズになり、不具合が起きにくくなります。
平面や立面において曲げるときは、90度を心がけることがポイントです。
まとめ
今回は、空調配管に欠かせないダクトについて、役割や種類について紹介しました。
ダクトには、さまざまな種類があります。
空調機器やダクトを設置する場所によって、適したダクトを選ぶ必要があります。また、ダクトを設置するときには、空調配管の機能の効率を高めるだけではなく、見た目にもすっきりとした仕上がりにすることがポイントです。
ダクトを設置するときは、できる限り直線にし、空気の流れがスムーズになるように心がけましょう。また、ダクトとダクトを繋ぐときには、適切なジョイントを選ぶことも大切です。
今では暮らしに欠かせない空調配管。その空調配管にはダクトが欠かせません。
快適な空調を保つためにも、適切なダクトの設置は、知識と技術を持つ専門の業者に依頼しましょう。
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